「ダリ、10歳の誕生日おめでとう」
「わあ!母さん、父さん、ありがとう!」
「ブフッ!だ、ダリ、お前の笑顔は最高すぎるぞ」
「もう貴方ってば!また鼻血出して・・・」
「父さん・・・大丈夫?」
「あ、ああ、大丈夫だよ、それよりダリ、プレゼントがあるんだ。」
「やったぁ!今年は何なの?」
「今年の誕生日プレゼントは―――」
+++
「ほら、早く行くわよ」
私は、母様の手に引かれて、ある所まで来ていた。
第二フタヤ城。
この街に住んでる人なら知らない人はいないであろう、
それくらい大きく立派で、街の中心を飾るにも相応しいほどの建物。
「しっかり礼儀正しくするのよ。襟も立たないように常に注意を払って」
そう言って、母様は私の襟を正す。
自分でも出来るのに、なんて思いながらぶすっとしていると、
「―――ほら、愛想だって良くしなさい」
母様に、咎められてしまった。
あーあ、疲れる。
「今日から、父さんみたいにここに住むのよ?
くれぐれも失礼のないようにね」
「・・・はい」
で。
相変わらず母様に手を引かれ、やって来たは王室。
・・・王室って、やっぱり広いんだなあ。
物の価値なんてあまり分からない私でも、そこにあるものがどれも高級なのがよく分かった。
「サルバドール様!いつも主人がお世話になっております、
・・・ええ、そうです、この子が新しくお世話になる―――」
そして母様は、早々と挨拶を済ませた後、再び私の元へ来た。
「もう貴方のお仕えする方がいらっしゃるわ。
いい?本当に襟はちゃんと―――あ、いらっしゃった」
私の襟を掴みかけたところで、”私のお仕えする方”が来たらしい。
母様は、すばやくそちらを向いてから、「礼儀正しくね」と念を押してきた。
「こんにちは」
目の前に現れた少年は、普通の男の子よりほんの少し長めの、
やわらかいウェーブがかかった髪をしていた。
髪色もやわらかい、まるで太陽のような金髪で。
印象は、最悪。
「・・・こんにちは」
顔をしかめないよう、今まで教え込まれてきた愛想笑いを浮かべて挨拶をする。
「こんにちは、パンパさん。来て下さってありがとうございます。
王子の私生活やスケジュール、その他諸々の管理業、任せますね。」
「はい」
今からやることなんて、家で何十回も聞いた。
管理業。何て魅力のない仕事だろう。
「・・ンパ、パンパ、パンパ!」
「へ!?あ、はい、何でしょうか」
これからの真っ黒な未来を描いていたら、王子が話しかけてきた。
・・・いきなり呼び捨てですか。
そうやって、王子に対する不満は募る。
「これ終わったら遊ぼう!
私、この日のために、遊びもしっかり勉強したんだ!
っえーと、とにかくこれから宜しく!」
王子―――ダリが笑顔で差し出す手を、
私は、
叩き落としていた。
・・・まだまだ続くはずの未来に、黒色なんていらなかった。
「母様、私、―――ダリ王子には、仕えたくない」
パンパ視点。
そんなわけでちょこーっと短編連載しようかと。
何故か人気なダリ・パンパコンビのお話。
まあまだ先決めてないんでね。あっはっは
どうしようかなあー
ちなみに、新連載の話ですが、
まだ未定なので期待しないで待っててください。
あっはっはー
・・・短編が書きたいがために終わらせたって言っても過言じゃないs(
「ほら、早く行くわよ」
私は、母様の手に引かれて、ある所まで来ていた。
第二フタヤ城。
この街に住んでる人なら知らない人はいないであろう、
それくらい大きく立派で、街の中心を飾るにも相応しいほどの建物。
「しっかり礼儀正しくするのよ。襟も立たないように常に注意を払って」
そう言って、母様は私の襟を正す。
自分でも出来るのに、なんて思いながらぶすっとしていると、
「―――ほら、愛想だって良くしなさい」
母様に、咎められてしまった。
あーあ、疲れる。
「今日から、父さんみたいにここに住むのよ?
くれぐれも失礼のないようにね」
「・・・はい」
で。
相変わらず母様に手を引かれ、やって来たは王室。
・・・王室って、やっぱり広いんだなあ。
物の価値なんてあまり分からない私でも、そこにあるものがどれも高級なのがよく分かった。
「サルバドール様!いつも主人がお世話になっております、
・・・ええ、そうです、この子が新しくお世話になる―――」
そして母様は、早々と挨拶を済ませた後、再び私の元へ来た。
「もう貴方のお仕えする方がいらっしゃるわ。
いい?本当に襟はちゃんと―――あ、いらっしゃった」
私の襟を掴みかけたところで、”私のお仕えする方”が来たらしい。
母様は、すばやくそちらを向いてから、「礼儀正しくね」と念を押してきた。
「こんにちは」
目の前に現れた少年は、普通の男の子よりほんの少し長めの、
やわらかいウェーブがかかった髪をしていた。
髪色もやわらかい、まるで太陽のような金髪で。
印象は、最悪。
「・・・こんにちは」
顔をしかめないよう、今まで教え込まれてきた愛想笑いを浮かべて挨拶をする。
「こんにちは、パンパさん。来て下さってありがとうございます。
王子の私生活やスケジュール、その他諸々の管理業、任せますね。」
「はい」
今からやることなんて、家で何十回も聞いた。
管理業。何て魅力のない仕事だろう。
「・・ンパ、パンパ、パンパ!」
「へ!?あ、はい、何でしょうか」
これからの真っ黒な未来を描いていたら、王子が話しかけてきた。
・・・いきなり呼び捨てですか。
そうやって、王子に対する不満は募る。
「これ終わったら遊ぼう!
私、この日のために、遊びもしっかり勉強したんだ!
っえーと、とにかくこれから宜しく!」
王子―――ダリが笑顔で差し出す手を、
私は、
叩き落としていた。
・・・まだまだ続くはずの未来に、黒色なんていらなかった。
「母様、私、―――ダリ王子には、仕えたくない」
パンパ視点。
そんなわけでちょこーっと短編連載しようかと。
まあまだ先決めてないんでね。あっはっは
どうしようかなあー
ちなみに、新連載の話ですが、
まだ未定なので期待しないで待っててください。
あっはっはー
・・・短編が書きたいがために終わらせたって言っても過言じゃないs(
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コメント
いいなぁパンパ( ´∀`)
ふふ、続きを楽しみにしておきます。
期待します(
ふふ、パンパ好きだわ。
ダリはまぁ、どこでもこんな。うん。
私の時もこんなキャラにしかならないかも。
ふふ、続きを楽しみにしておきます。
期待します(
ふふ、パンパ好きだわ。
ダリはまぁ、どこでもこんな。うん。
私の時もこんなキャラにしかならないかも。
王子はめげません。
どんな酷い目に遭おうとも。
なぜか感情移入してしまう私。