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2017/09/27 06:31 |
ツンデレラ最終章 ―第10話―





サイド/ツンデレラ



























「「「じゃ、行ってきまーす!!」」」


「留守番宜しく頼むわねー」


「はーい」










憎たらしいほどの笑顔で手を振る三姉妹に軽く手を振り返しつつ、

そのまま玄関の扉を閉めた。










・・・ふう。










相変わらず穴は塞がっていず、四方から見られているような気がして不快だ。






・・・今日のうちに、修理の人に頼んどいた方がいいかな。














でも、せっかくの久々の一人の時間。





軽く掃除したら、後はテレビでも見るか。













「よーし、さっさとやるぞー!!」













その言葉は、誰も居ない玄関に響き渡って、やがて消えた。














第10話

「スネア回しのCMになったらすぐチャンネル変えます」

~CMにほんのちょっとお義母さんが映るらしい~















掃除を始めて数時間。





あたしは今、談話室の拭き掃除をしていた。













すると。














「・・・デー・・・ラッ・・・レー・・・」







言っちゃあ悪いが、お世辞にも上手いとは言いがたい歌が聴こえてきた。




あたしは、この歌を、声を、知っている。










ツンデレラ ツンデレラ


朝から晩まで


火を燃やせ!朝飯!皿洗い!床拭き!


掃除に洗濯 休む間もない


忙しすぎて目が回りそうだ それでも


働け ツンデレラ!!











「・・・んのクソ鼠がァァァッ!!!」









手に持っていた雑巾を放り投げ、壁の下の方の小さな穴に手を突っ込んだ。




中はよく見えないので、ただひたすら手を弄る。








生き物のような、生暖かいものを強く握ると、「ぴぎゃっ」という鳴き声がした。












「え、あ、ちょ、何で?普段は昼に来るじゃん何で晩に来た!?」


「うっさい害鼠!まーたこんな歌 歌って・・・!

 おい残りの害鼠共!!今すぐ出て来い!!

 じゃないとこいつ潰すぞ!?」


「「「どうぞご勝手にー」」」


「ひでえ!」







妙に息が合った、お世辞にも綺麗とは言いがたいメロディーが聴こえた。



おそらく即興なのだろう。メロディーもばらばらだ。










「っと!つべこべ言わずにさっさと出てらっしゃいな!!」










こうなりゃ自棄だ、と、とにかく突っ込めるところまで腕を突っ込む。





誰かがいた。憎しみと苛立ちを込めて握り、逃がすまいとこちらにやる。









・・・どうやらリーダー格の鼠だったようで、他の二匹も道連れにされていた。




助かる。









「あんたら何!?いっつも不快な不快なことばっかり歌にして!!

 ていうかうちんち住み込まないでよ!!

 害虫駆除でもなんでも、頼んだらやってくれるんだからね!!

 あんたらの仲間みたいに、あの万屋さんに引き渡すぞ!?」


「ヒィイィイイィイそれだけはやだ!絶対やだ!」

「だってこの家、お菓子とかいっぱい落ちてて飢えねーんだもん」

「俺たちここ追い出されたら、どこで食ってけっつーんだよー!」

「ツンデレラのばーか!!」








それぞれの鼠が思い思いに喋りだすので、キィキィうるさい。











・・・嗚呼、もうこのまま握りつぶしてやろうか。




いやでもそうしたら手が血で汚れる・・・。







・・・そうだ!燃やせばいいんだ!!














と、馬鹿な考えは置いておいて。







「どうしようかな・・・引き渡すしか手段が思い浮かばないし・・・」


「「「「とりあえず対等な立場で話がしたいーぉおぉぉおおぉ♪」」」」









なんと無茶な合唱。ラストとか適当過ぎじゃない。






・・・まあ、こいつらの言うことにも一理あるわけで。













とりあえず、きつく握り締めていた拳を緩めて、床へ置いてやった。













そのとき。














「おーっしゃやりーい!」

「逃げろお前ら!」

「玄関行けー!」

「ツンデレラのばーか!!」






・・・しまった!!



ああ、そういえば前もこうやってやられたっけ・・・!











・・・見つけ次第燃やす・・・!













「ちっくしょうがッ!!」










なぜか素早さだけは天下一品の鼠共。







あたしも必死で追いかける。












・・・まあ、玄関まで追い詰めたら、捕まえられ・・・














「しまった!穴だらけじゃんか!!」














セミ、一生の不覚・・・!






とりあえず、玄関まで走って、扉を開けて、そして―――














「・・・え?」














誰も居ないはずの庭に、月明かりに照らされた影が2つ、ぼんやりと伸びていた。
















ふー疲れた。


次新しい人出てくるといいな。



さあ鼠達にはモデルがいます。


正直、害鼠なりクソ鼠なり書くのはものっすごい申し訳ないんですが・・・


うん、いつか明かせるときに明かします。


ちなみに、害鼠と書いて「がいちゅう」って読んでます。


そう読まなくてもそう読むんです。心意気です。ファイト!(帰れ
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2007/04/04 00:14 | Comments(0) | TrackBack(0) | ツンデレラ

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