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2017/12/16 14:30 |
ツンデレラ最終章 ―第13話―





サイド/ナレーター




























「ところでさ」





セミが話を切り出す。







「どうやってお城へ行くの?

 まさか・・・馬車とかさ、あっちゃったりしないでしょ?」









それはそう。




この場には、馬車はおろか、代わりになりそうなものすらなかった。











「うん、ちょっと待ってほしいのだよ。

 ・・・ピピン、あれ用意して」


「かしこまりました!」











そう言って、てけてけとどこかに向かうピピン。






その様子は、どうも周りを気にしているようだ。











「ね、ピピン、どこ行っちゃったの?」


「んー?それは・・・ひ、み、つ!なのだよ」


「うっわ何こいつ!やだーやだー気持ち悪ッ!!」


「まったそんなことー!本当はそう思ってないくせにー!

 ん、ま、どっちにしろ、ピピンはもうすぐ帰ってくるよ。




 ・・・ほら、戻ってきた」











セミは、そういうパディの振り返る先を見てみた。





暗闇で目が慣れないのか、よく見えない。










そうやって悪戦苦闘していると、暗闇からピピンの声がした。












「ツンデレラさんっ、と、あと師匠っ。

 早く来てください。あっ、師匠、もっと静かにっ。」









どうやら手招きをしているらしく、

それにつられて歩くパディの後を、セミもついていく。














「さ、お乗り下さい」










見ると、それは立派な自家用車だった。


色は・・・赤だろうか、今宵の月を映し出していて、とても綺麗だ。




ただ、セミには一つ、気に掛かる点があった。










「うん、よくやったのだよピピン」


「そんなー・・・照れますよ、師匠」







と、和やかな会話を繰り広げる隣で。








セミは一人、ある結論に行きついたのだった。












「・・・っていうかこれ、あたしんとこの車じゃない!!」














第13話

「車の洗車は昨日やったばかりだから」

~あの車は昔よくお義父さんが乗ってたの~












街の中心。








住民の誰もが知っている、大きなお城。












その城内の一室は、パーティに参加している人たちで賑わっていた。






・・・そう、パーティ会場だけ。












廊下では、赤い冠に高価な衣装をまとった人物が、何故だかずっとうな垂れていた。



そう、このパーティの主役―――ダリ王子だ。












「王子・・・さっきからどうしました?ぶつぶつぶつぶつ、耳障りなんですが」




王子の隣を歩いている、スーツ姿の人物が毒づく。






「自分の上司に向かってその口の利き方はないだろう?

 いや、せっかく街中から女を集めたのに、どうも・・・」


「何ですか王子、どこに不満が?」


「あのだなパンパ、確かに女はたくさん集まってるよ?

 だがなパンパ、どうして・・・どうして、どうしてビヨンセが居ないんだ!」









魂の叫びは、離れた会場の雑音の中に溶け込んで、虚しくも消えた。










「・・・王子、寝言は寝てから言うものですよ。

 そんなに寝たいのなら、今すぐ寝かせてさしあげましょうか?

 ただし、一度寝たが最後、二度と起きれませんが」


「え、あ、ちょ、待て、いや本を構えるなこらっやめっ」








次々と迫り来る本の角を必死で避ける王子と、



それはもうとびきりの笑顔で本を振り上げる部下。










この様子じゃ、とても、とまではいかないが、どちらが上か分からない。












そうこうして、一方的に戦っているうちに。













「・・・あ、王子、ほら、ぐずぐずしないで下さい。

 会場着きましたから。ね?」


「い、今のは、パンパが悪いんだぞっ!」


「そのベソ面、パーティが終わったら赤色に塗りたくりますよ」


「ごめんなさい。」










渋々と、ドアノブに手をかける王子。














別の場所で、物語のヒロインが動き出していることなんて、








爪先から頭のてっぺんまで憂鬱な王子には、














予想も、つかないのだろう―――。


















ちょちょいと修正しました



えーと、ついに物語の第二の主役、ダリ王子が動き出しました。

・・・こらそこ、遅いとか分かりきってることは言わない


と、王子の側近のパンパも同時に。

この役の設定好きなんですよねー(・∀・)

ってわけで、これからの展開を書くのも楽しみにしてます。です。
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2007/04/30 08:30 | Comments(3) | TrackBack(0) | ツンデレラ

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コメント

わー…って、何でキャラがこんなに…あっ…だからっ…もう!(何

とか何とか書いてますけど、
実のところはちょっと嬉しかったり。うん。

小説書こうかしらとか思っとるんですが
どうしましょうかね・・・・?
posted by ダリURLat 2007/05/01 22:34 [ コメントを修正する ]
よるのうた

小さな水溜りの水面に映る
馬鹿みたいに乾いた月
この球体が崩れだす頃には
帰ってきてくれるのかしら 貴方も

常緑樹が立ち並んでいる
それは私にとって悪夢
監獄に閉じ込められている気分
3月24日を思い出す 今さら…

不敵に笑っているのは明日が恐いから
何時か私の心が裂けて
己の身までも滅ぼしてしまうのではないかと

中指の爪に、度々その情景を浮かべる

自らを侮る事勿れ
今、鏡を見て目に見えるものなんて
ほんの少しの自虐と自己愛
知っているかしら 貴方も

嘘吐きな目の下に引かれた
黒く細いライン
これも誰かを想っての事
その内滲んで消えて行くというのに

罪状を破り捨てたのは昨日を忘れたいから
何時か私の心の闇が
全てを覆い隠してしまうのではないかと

不敵に笑っているのは明日が恐いから
何時か私の心が裂けて
己の身までも滅ぼしてしまうのではないかと

3月24日、それは全てが覚醒する日
posted by ダリURLat 2007/05/05 00:02 [ コメントを修正する ]
>>ダリ
もう三週間ぶりくらいなっちゃうじゃないですか。あげたまごです。

だってこんなキャラなのは・・・だから・・・んもう!(帰れ
いや、まあ人気キャラだからいいじゃないですか。ねえ?

小説楽しみにしてますよ(・∀・)
ふふふ。ふふ。

歌についてはよく分からないので触れません。
でも表現は好きですよふふふ。ふふ。
posted by あげたまごURLat 2007/05/18 19:02 [ コメントを修正する ]

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