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2017/12/16 14:30 |
ツンデレラ最終章 ―第16話―





サイド/ナレーター



























「すいません、今の状況を教えていただけませんか?」










相手は、尋ねられていることに気づいているのかいないのか、なかなか反応を返さない。



ただ、ぼうっと立っているだけだ。











・・・考えが読めない。











そう。












「いや、この場にいなかったもので・・・」













そこに立っていたのは、



普段のスネアをタッパーに持ち替えて立っている、お義母さんだったのだ。










第16話

「だってタッパー取りに行ってたんだもの」

~節約っていうのはこういうところでするものなのよ~













「ぐっわあああああちくしょー!何なのもうー!!」


「えへへへへー!楽しいねー!!」












お城のロビー。







受付前で、セミは今、とんだ苦難に立ち向かっていた。










***











時間は巻き戻って10分前。













「さーて、これからどうしようかな・・・」





と、呟いてみるものの、行く場所は決まっているのだが。












セミは、入口らしき扉を通り抜け、中に入った。






ピピンは最後の最後までしっかり者だった。



入口から最短距離、と言っても過言じゃない所に車を止めてくれていたのだ。








・・・実際には「私が指示したのだよ」とかほざく人がいるんだろうけど。












中は綺麗だった。



そして明るい。






暗闇ですっかり慣れていた目をこじ開けて、受付らしき所へ歩いていく。













受付には、机で一生懸命何かを書いている人がいた。













「あ、あのー・・・」


「え、あ、は、はい!何!?」


「え、いや、パーティとやらに来たんだけ・・・ど・・・」


「あ、お客さん!」






それ以外に何が有り得るのだろう。







「了解しましたっ。ちょっと待っ、今名簿出すんで!



 ・・・あ。このこと、王子にはいいけど、側近の方だけには絶っっ対言わないで!」


「は、はあ・・・」








王子、相当なめられてんな。



セミはもう、パーティに出る意味を見失いかけていた。









「っと。はいどーぞっ!」


「あ。どーm・・・」







差し出された大学ノートを見て、セミは思わず絶句した。














・・・ポン。ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン。














大学ノートの四隅は、全てこの2文字で埋まっていた。











「ねー!すごいでしょー?

 これ、ぜーんぶあたしが書いたんだよー!!」




ああ、相当暇だったんだな。




即座に悟った。







「あのねー!ポンっていうのはここにたまーに来るお外の役人さんでー!でね!・・・」








そのまま延々と喋り続けているのを横目に、とりあえず書き始めてみる。



・・・名前。住所。電話番号。王子をどう思うか。自分の萌えポイントはどこか。






まず3つの項目を埋め、4つ目、5つ目とは触れなかった。












書き終えた後もポン閣下とやらの魅力を語り続けている受付に、

名簿を書き終えたことを報告した。




受付の人は「ありがとうございます」と受け取った後、

さあ案内してくれるのかと思ったら。














「さ、ここで抜き打ちテストー!!」


「へっ・・・は、何!?」


「お姉さん、あなたには、地獄から生還してきてもらいます!」







え、なんかすごいことになってきた・・・?



戸惑いつつも、「はあ・・・」と返事を返す。










「・・・で、地獄って?」




おお、案外冷静な自分に乾杯。



そう思ってみるも、やっぱり不安だ。




「あ、いや、そんなに硬くならないで大丈夫だよ!

 でも真剣にやってね!!」




どっちだ。













「えへへへへー、題して、 ”じゃんけんポン” !!」














ねーポンって入ってるんだよー!と、嬉しそうな受付とは別に、

セミはかなり気抜けしていた。









・・・じゃんけんかよ!!










「あ、でもじゃんけんだからってなめないでよー?

 あたし相当強いからね?



 ・・・じゃ、時間ないし、すぐやろー!」





早く早く、と受付にせがまれて、渋々じゃんけんをするセミ。










「じゃーんけーんポン!!」




受付の掛け声と共に、それぞれ手を出す。










セミがグー、受付がパー。










・・・まだ一回目だもん。



セミは、自分自身に語りかけていた。










「あ、もう一回だねー。はい、じゃーんけーんポン!!」







セミがチョキ。受付がグー。







・・・まだまだ。








「じゃーんけーんポン!!」



セミがグー、受付がパー。



・・・ま、まだ3回目だもん。





「じゃーんけーんポン!!」


セミがパー、受付がチョキ。





「じゃーんけーんポン!!」

「じゃーんけーん」

「じゃーん」

「じゃ」

・・・・・・・・・・・・。















ロビーに響き渡る声は、いつの間にか2つになっていた。















新キャラ登場です。

ポン閣下大好き、分かる人には分かります。

ただポン閣下出しちゃってよかったのかが問題なんだけど(わー



にしてもあれですね。

同時進行ってだるいですね。(帰れ
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2007/05/19 23:55 | Comments(0) | TrackBack(0) | ツンデレラ

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