たまごな地下部屋

サイド/ナレーター

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からから、からから








回る回る、回れよ運命の歯車










絡みに絡まる色とりどりの糸が結ばれたなら












それはやがて














１本の、線になるでしょう

第２４話

「今夜暇だなー･･･」

～出番がないから題名出演 カオス編～

「運命の悪戯、ってあるもんなのねー！せっこいわー」


「ツンデレラの馬鹿ー！ズルズルズルっ子！絶対ズルしたでしょ！もー！！」


「するわけないでしょ！あたしだってびっくりしてんだから！」


「･･･なあツンデレラ、やっぱりズルしてんじゃねえ？」


「してないっつってるでしょうが！！」






相変わらず王子は、邪心に満ちた笑みでガラガラを回している。



そして、さっきからずっとこの調子で騒がしいのは、









「だって普通、こんなに穴空くものなの？」










既に穴だらけのビンゴカードを持つセミを囲む、元やんご一行だった。







「知らないわよ！大体なんでこんな時に限って運が回ってくるの！？

　どうせなら商店街の一等とか、八百屋無料優待券とか、

　それにあれ、修理屋さんの年末くじ引きの特賞！そうあの掃除機が欲しかっ、



　―――ああもうそんな方がよかったのにーーー！！！」






そうやって己の運を恨むセミの姿に、周りの視線も集まってくる。



･･･中には、そんなセミを物凄い形相で睨む者もいた。












もちろんそんな風に叫んでいる間にも抽選は進んでいくわけで、

カランという音がしたかと思うと、パンパが番号を読み上げて。









―――24、24番です











「ほらツンデレラ、24番だってさ。どこにあんの？」


「ん、ここ」






半ば呆れ気味に聞いてきたツナに、先ほどまでと同じような返事を返すセミ。



指差した場所は、ぷち、と音を立てて、また一つ汚い穴が出来る。









「･･･あ、ビンゴだ」


「またぁ？何個目だっけ、３、４、･･･」



そしてすぐに、考えるのに飽きたのか、和夫は、ぷーとだけ言い残して、ビンゴカードを弄りだす。



セミは、７個目、とだけ和夫に伝えたが、最早和夫には聞こえていないようだった。





それがつまらなくて、セミは、反対側のお義母さんの方に目をやる。




お義母さんの顔は、いかにも「言ったとおりでしょ」とでも言いたげな顔をしていて、












それもつまんなかったから、指に髪の毛を絡ませて、虚ろに舞台を見つめていた。













「次がラストです。･･･王子、さっさと済ませて下さい」






パンパの、どこか黒い声が響き渡った。



ラストと言ったところで笑みが深まった王子は、腕が千切れんばかりにガラガラを回す。




･･･が、いつまで経っても、カランというお決まりの音が聞こえない。








「阿呆ですか王子。逆ですよ、逆」


「･･･あ」





きゃーかわいー、なんて声があちこちで聞こえたところで、もう一度ガラガラを回す。














カラン













「･･･05、05番です」










案の定、とでも言うべきか、やはりセミはまた一つ穴を増やす羽目になって。






あ、ビンゴ９個じゃん、なんてうっすらと思うわけで。









「では、ビンゴの数が１つ以上の人」











そんな質問も野暮なわけで。














最後まで挙がり続けたセミの手を見て、王子は満足げに微笑んだ。

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ツンデレラ、３０話までに終わるのかな。

キリ悪く３１話とかで終わりそうだから嫌なんだよな。

ていうか、王子がキモキャラになってきました。

まあいいや。




番外編書きたいです。えへへ。

本編早く終わらせてしまいたいなあ。

その後の話とかすっごい書きたい。うん。