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2024/04/19 15:05 |
ツンデレラ最終章 ―第29話―





サイド/セミ



























「ほれクソ鼠共、ありがたく食いやがれ」


「ツンデレラ、酷い!」

「俺らはとろけるチーズが食べたいのに!」

「そうだ!身も心もとろけたいぞバカヤロー!」

「ツンデレラのばーか!!」


「あたしの気分次第で飢え死にだってさせてあげられるんだけどなー?」


「「「「ごめんなさい」」」」





一応保護したことだし、キィキィ五月蝿いこいつらにも食べ物くらいあげようと思ったところで・・・




所詮はクソ鼠。五月蝿いったらありゃしない。







「てろーん!ツンデレラが男連れ込んで・・・なーんだ、鼠かぁ」


「何この子達。いつの間に・・・」


「ていうか俺、こいつら飼いてえなー」






ツナ、予想外の反応。






「・・・じゃ、あげるから、餌やりしつけその他諸々宜しく頼むわよ」


「うーっしゃ!やったー!了解!」


「あ!ツナずるい!和夫も拓哉さん飼いt

「あんた余計なこと言わないの!」









と、害鼠の件はひと段落したところで。










「おはよーございまーす!おねーさんいるー?」










・・・ラティ?











第29話

「うわすげーこいつスネア回しの先生に似てるー!」

~何でもいいから首絞めないでおねg~













あたしが玄関の扉を開けると、そこにはやっぱりラティ・・・とミッチーがいた。




「ラティー!」「和夫ー!」と感動の再会をしている二人は放っておいて、

あたしはミッチーに事情を聞くことにした。







「どうしたの?急に・・・」


「ん?あー・・・なんていうか、な、うん、人捜し」


「へ?」





ひとさがし?






「これ。・・・ラティが言うには、ツンデレラさんが持ち主らしいけど」




実際どうやろうね、





そう言って渡されたものは





紛れもない





紛れ様もない














ペットボトル、でした。














「・・・またこの展開・・・」





はぁぁ、とうな垂れているあたしを見て、ミッチーは嬉しそうに目を細めた。






「よかった、ツンデレラさんのだったんやねー。

 違ったらどうしようかと思ったわ。」






パンパさんに叱られるし、そう言って更に目を細めた。









ていうか、このペットボトルには本当感心するよ。



何回手放しても、いつの間にか戻ってきてるんだもん。



本当、犬みたい。犬だったらよかったのに。










・・・犬嫌いだけど。







なんてどうでもいいことを考えているうちに、ミッチーはラティを呼んでいたらしく、

床にペットボトルを並べて、笑顔でこう言った。






「「では、お履きください」」







横を見ると、三姉妹達が「履けー」だの「早くー」だの騒がしい。



かといって別にあたしにも断る理由もないので、さっさと履いてしまおうと足を突っ込んだ。










そのとき。












「おめでとうございます」










ミッチーでも、ラティでもない声。



顔を上げると、白スーツのあの人が立っていた。









「「パンパさん!」」


「お二人とも、お疲れ様です。

 無事辿りつけたようですね。心配してたんですよ。



 ・・・後、ツンデレラさん、おはようございます」


「え、あ、おはようございます、パンパさん・・・と、」










そこまで言って、あたしは気づいた。






・・・否、気づかされたと言うべきだろうか。











「やあ私のツンデレラ!

 おおっ?その靴、ぴったりだったんだね?

 それはよかった!

 じゃあ今から私の城へ行k

「わーーーーーーーーーーーー!!!」








ダリ王子ーーーーーーー!!








・・・なんて叫んじゃったあたしは、もちろんみんなに凝視される形に。








どうしようかな、なんて目を泳がせていたところで、











がしっ











「・・・へ?」





「ツンデレラ」









ダリ王子が、あたしの手を握った。



そして、その瞳であたしを捕らえたまま、話を続ける。










「冗談なんかじゃないんだ。

 聞いてくれ、私は君を―――」


「―――ッ触らないで!!」









突然の出来事で、あたしは思わず王子を蹴り飛ばす。










ペットボトルがお腹に食い込んだようで、王子は、顔をしかめながらもこちらを見ていた。









「な、ツンデレラ!?」


「どうしちゃったのよ!?ねえ!」


「暴力しちゃ駄目でしょー!」






「・・・っ」














駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ







あたしは、もう、・・・ここにいちゃ、いけないんだ















「ツンデレラ!!」













誰かが呼んだあたしの名前から逃げるように、









あたしは、外へ走り去った。

















あはは、シリアスって書けないね。

恋愛とかどうすればいいんですかーーー



そろそろ最終話かな。

頑張りますよ。えへへへへ
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2007/08/22 21:24 | Comments(2) | TrackBack() | ツンデレラ

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コメント

おぉ!!いいねぇ!!いよいよクライマックスって感じ!!
30話ぴったしで終われるのか?!
終われなかったら40話までやってね(鬼
posted by さぁゃURLat 2007/08/23 10:28 [ コメントを修正する ]
わーいやったー(意味不明
終われませんでした。もう終わっちゃおうかn
40話までやったら、多分ぼくつー並にどろどろになります。あはは!
posted by あげたまごURLat 2007/08/24 00:03 [ コメントを修正する ]

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