サイド/ツンデレラ
あたしは今、とある店の前に立っていた。
少し小さくて、どっちかといえばボロい、とでもいったところか。
そんな感じの、小さいお店。
・・・あたしのお気に入りのお店。
ドアノブに手をかける。
そのドアの上に、年季が入ったのか見えにくいが、しかしはっきりと、その店の名はあった。
がらん。
何の変哲もない、ドアのタイヤが転がる音がした。
と、同時に。
「はいはーい ”万屋カオス” へようこそー!
愛しいあの人の尾行から抜け毛の相談、何でも承っております!
・・・ん?なーんだツンデレちゃんか」
「ツンデレちゃんて呼ばないで下さい・・・」
この、イキがいいというかなんというか。
とにかく、この人が店主のカオスさんだ。
第4話
「人の不幸は私の密だから誰にも渡さないっ」
~そして噂は風となった~
「人の不幸は私の密だから誰にも渡さないっ」
~そして噂は風となった~
「んでー今日はどうしちゃったの?
また害鼠の駆除?それとも恋愛相談?
ツンデレちゃん、恋愛下手そうだもんn
「DVDのレンタルに来ました」
とりあえず笑顔で返しておく。
・・・この人に変に突っ込んで泣いた人は数知れず、とのことらしい。
あたしも用心しないと!
その言葉にがっかりしたのか、急にテンションが下がってしまった店主は言う。
「・・・今日は服屋さんなんですー」
ぶー、とふくれ面でカオスさんは言う。
「え?最近はずっと八百屋でしたよね?」
「最近はそうだったんだけどー・・・
だから暇だったんだけどー・・・
何か今日中に服縫ってほしいっていうお客様がいらっしゃったかんねー
こうやってちくちくちくちく、一生懸命縫ってるわけよ」
ほら、と、カウンター裏に置いてた両手を差し出すカオスさん。
見ると、黒がかった赤色をした布が、こちらに顔を出していた。
「ね?」
「本当ですねー・・・幼稚園の制服、にしちゃでかい、ですし・・・」
デザインは確かに幼稚園の制服そのものなのだが、どうも大きい。
こんなの、誰が着るのだろうか。
「あーなんかね、ドレス作れって言われたんだけどね?
適当でいいって言ってたからねー。」
「良くないでしょこれドレスでも何でもないじゃないですか!」
むしろこれは割烹着です。
「えー・・・うーん、何か魔法使いっぽいカッコしてたし、自称魔法使いだし、
魔法でどうにかしてくれると思ったんだけどなー」
「まほ・・・え?魔法使い?」
「そ、魔法使い。」
これも・・・あ、ギリギリ18日だ(現在2:07)
なんか今すらーってかける。
うっへー嬉しいなー(・∀・)
でもこんなん言ってるけど絶対執筆しきれないよ?
しっかり宣言しときますね?
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