サイド/カオス
「そ、魔法使い。」
そう聞いたツンデレちゃんは、驚いてるのか、口をぽかーんと開けたまま。
うーん、こりゃ面白くない展開か・・・
失敗したかな、とあたしが考えてると。
「・・・その人、どんな人でしたか?」
おおっ?食いついた?
こりゃ言いようによっちゃ楽しくなる・・・かな?
第5話
「実を言うと、店の名前変えたいんだけどね!」
~店の制服を変えるのが面倒なだけ~
「実を言うと、店の名前変えたいんだけどね!」
~店の制服を変えるのが面倒なだけ~
そう訊くツンデレちゃんは、すっごい真剣そうな顔だったわけ。
真剣・・・っていうか何ていうか。
すっごい、ニヤけてたの。
「その人はねー」
「はい!」
うん!いいよその元気な返事!
「ローブ羽織っててー」
「ローブ・・・」
ちらりと様子を伺うと、ツンデレちゃんはやっぱりニヤけてる。
あーもう、かーわいいなー。
でも、他に特徴あったっけ?案外印象薄いもんなのかなー・・・
だって帽子被ってなかったし、うーん、何か・・・
・・・あ。そうだ!すごいのがあったじゃない!確か・・・。
「・・・練り物、かなっ」
「練り物・・・・・・・・・練り物!?」
あ、流石に言っちゃ不味かったかな?
でもここはさり気なくどうにかしなきゃ、万屋カオスの名が―――
「・・・練り物もアリかも!」
アリなんだ!
顔が練り物とか体が練り物とかでもアリなんだ!
「・・・ってあたしDVD借りなきゃいけないんだった!
魔法使いとのあれやこれや考えてる場合じゃない!
カオスさん、BUMPとSMAP、どっちかでもいいからある?」
あれやこれや考えてたんだ!
うっわーカオス、これ大変なんじゃない?取り返しつかないじゃない!
だって、魔法使いっつったって・・・
「・・・あ、DVDあった」
「あるんですか!?」
「ないつもりで来られても困るんだけど・・・」
とりあえず魔法使いは置いておこう。
あたしは、棚の上の方に置いてたDVDを2本、取り出した。
「はいどーぞ」
「あ、ありがとうございま・・・ってこれ、3日前のやつと同じですよ?」
「大丈夫大丈夫、ファンってのは同じやつを何度見ようとも楽しめるもんよ」
「これもう4度目ですけど・・・」
「え、そうだっけ?まあ大丈夫だって、ねっ!」
ツンデレちゃんはかなり困惑してたみたいだけど、そんなことあたしに関係ない。
お代さえしっかり頂ければ、他の事情なんてどうでもいいんです。
「はーいじゃあDVD2本で6000円になりまーす!」
「えっちょっ、ぼったくりもいいとこですよ!」
「何よーあたしが歩いてレンタル屋行って借りてるんだから!」
ていうか何で自分で借りに行かないのかな。
「う・・・まあお金は幸いありますし。はいどうぞ」
そう言って代金を取り出すツンデレちゃん。
よっしゃ、ありがたく頂きまっす!
・・・うーん、でも流石に、魔法使いのことが、ね・・・
「ひい、ふう、みい・・・うん、しっかり全額あるね!」
そしてお札を1枚、ツンデレちゃんに押し付けてやる。
「え、何ですかこれ?」
ツンデレちゃんてば焦っちゃって。
何?あたしの親切ってそんなに珍しい?
「いいよ、せっかくだし、ね!あげる」
「そんな・・・何だか悪いですよ。っていうか怖いです」
「何それあたしが化け物みたいじゃない。
・・・あ、そだ、じゃあその代わり一個手伝ってもらおう」
えー、と否定の声が聞こえた気もするけど、そんなことあたしに関係ない。
「なんか靴も作れ、って言われちゃったんだけどー・・・
どんなデザインがいいかな、って思って!」
さあ、どう出るのかな、ツンデレちゃん?
話の展開が分からない(お前もか
うーん、うまく書けない・・・
でもカオスちゃん書くの楽しいw
ああいう最強キャラとか大好き。てへっ⌒★(帰れ
あ、今日18日です(・Д・)
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なんか続いてるね~(なめんな
読んでてツンデレラへの愛がヒッシヒシ伝わってくるぜ。
憎いヤツだな、へっ(何
この前はお気に入りに入れててすんませんでした。
ばれちゃいましたね。トゥナイッ!