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2024/03/29 19:18 |
ツンデレラ最終章 ―第17話―





サイド/ナレーター


























「あ、それはすいませんでした。」


「ああ、いえ、大丈夫です。

 ・・・そうそう。うちの娘なら事情をよーっく知ってるんじゃないでしょうか」


「はあ・・・」






この人この場に居なかったのに、なんで知ってるんだろう。








すっかり蚊帳の外となってしまった王子は、一人、そう思っていた。













「多分こっ・・・あ、ほらほら、あんた達、こら、何やってんの」



「「「お母さーん!!!」」」





すごい勢いで飛びつく三姉妹。



・・・を軽くいなして、話続けている。







「馬鹿ねえ、これくらい頭使いなさい。

 ほらタッパー。多少原型なくったっていいから詰めるのよ」


「「「はーい」」」





そのまま、タッパーを片手に思い思いに走り出す三姉妹。



っへーい和夫、シーチキンも取るんだもんねー!等を聞くと、

本当に躾出来てるのかと疑いたくなる。








「それより・・・っと、元やんさん、

 お話を聞かせてもらうのは・・・」


「ああごめんなさい、忘れてた。」





あんた達ーお話があるそうよー、と、少し大きめの声で呼ぶ元やん、もといお母義さん。



分かった、すぐ行くからちょっと待って!と、ツナの声が聞こえた。














「いいか?二人とも」




ツナが静かに2人に聞く。





「相手はスネア回しの先生でも、マルでも、拓哉さんでもなかった。」





ショックー、やら、拓哉さん愛してるー、やら、外野の声が聞こえた。






「だけど、この王子と結婚してみろ。

 俺らの誰が結婚しても、


「「「 玉 の 輿 ・ ・ ・ ッ ! ! 」」」


 ・・・ってわけだ。


 よし!三姉妹!!」



「「「張り切っていこう!!」」」











三人の小さな結束が、今、ここで、結ばれた。













第17話

「ていうか私すっごい暇なんだが」

~ねえ、ここって私のお城だよね?え、違うのマジで?~













「「じゃーんけーんポン!!」」







いつの間にか2人分になっていたその声は、留まることをせず、

既に15分ものの時間が経過していた。








「あーくっそ!もう一回!!」


「お姉さんすごいねー!みんな普通ならここでへこたれて帰るのにー」


「あったしはねえ!12時まで時間潰さなきゃいけないの!!」


「おおっ?もしかしてずっとじゃんけんしてくれるの?」


「馬鹿言わないでよわざわざパーティ出てやろうとしてんの!!」


「はたしてパーティには出られるのかなっ!?

 じゃあ次のラウンド行こー!」


「望むところ!!」




「「じゃーんけーんp

「もーラティ、またお客さん引っ掛けてんのー?」





げ、と、受付―――ラティが漏らす。



気になったので、セミも慌てて振り返る。












頭に派手なぼんぼりを付けた、ラティと似た格好の人が、そこに立っていた。











「だってさあ!暇だったんだもん!」


「え!?そんな理由でしてたのこれ!?」


「ほらー、お客さんもびっくりしてる・・・

 早よ案内せな可哀想やん」


「うへー・・・ミッチーだって、またお金拾い行ってたんでしょ?」


「うん、大漁大漁」


「最低だな!!」










どうしよう、パーティに出る意義が分からないよ!





もうあの駄目魔法使いでもいい、誰か助けて!!









「じゃあいいじゃん。それよりさ、まだ決着ついてないんだよねー。

 ね、決着つけたいなー!」


「パンパさん、こっちに歩いてきてたんやけど?」








もちろん、そんなことは嘘である。








「えー!?やっべやっべ、ね、お姉さん、今のこと、絶ーっ対内緒だから!!」


「いや、まあ別にいいけど」


「ほらラティ、ぐだぐだしないで案内しよ」


「分かったー」






お姉さん、こっちこっち、と呼ばれ、セミも慌ててついていく。














「「ではお姉さん改めセミさん、

  本日はわざわざパーティに参加してくださってありがとうございます!」」









カンニングペーパーを見ながら話し出す2人。



話は続く。








「「王子は結構気まぐれなので、パーティ会場には居たり居なかったりしますが、

  気が向いたらきっと出てきてくれるでしょう!」」









おい主催者!!



まだ話は続く。








「「なお、城内は禁煙、携帯電話の電源もお切り下さい。」」








いや持ってません。



話は続く。









「「また、お城での記念撮影、パンパさんの盗撮は禁止されております。

  ゆえに、カメラの持ち込みも禁止です。」」










え、王子の盗撮は大丈夫なんだ!



話は最後の〆に向かう。















「「それでは、今宵のパーティ、存分にお楽しみ下さい!!」」














今、物語の舞台が一つになる。

















そんなわけでようやく合流です。

疲れた。

なんていうか、書いてみて分かったんだけど

王子影薄い(・∀・;

・・・まあ今から個性発揮できたらいいな、とか思ってますけど。



と、キャラ紹介UPしたんで、時間があればどうぞ。
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2007/05/20 13:29 | Comments(2) | TrackBack() | ツンデレラ

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コメント

…うっ 影 うすいんだ。
posted by ダリURLat 2007/05/20 14:37 [ コメントを修正する ]
だって まだ 鼻血 出てない もん。
posted by あげたまごURLat 2007/06/03 16:37 [ コメントを修正する ]

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