たまごな地下部屋

サイド/ナレーター

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「レディースエーンドジェントルメーン！

　本日はご来場いただき、真にありがとうゴファッ！！」




スピーカーから聞こえるさぁゃの声は、ガッという雑音と共に途切れた。





マイクが入っていることに気づいているのかいないのか、

「貴方は準備係でしょう？」というパンパのどす黒い声が、城内に響き渡る。





そして、「ご、ごめんなさい！」という、悲鳴にも聞こえるさぁゃの声が聞こえたかと思うと、

再びパンパの声が響いた。









「先ほど、大変迷惑な雑音が入ってしまい、申し訳ありませんでした。



　さて、今から”王子とハチャメチャビンゴ大会”を開演致します」






”迷惑な雑音”が指すものが、殴った音なのかさぁゃの声なのか、

とにかく、













パーティの始まりを告げるかのように、歓声が沸きあがった。























「ママぁ！早くこっち来てよー！」


「ガメちゃん、一緒に来るかー？」


「うへっツンデレラもはっやくー！」







そんな歓声の中から、微かながらも声が聞こえる。





お義母さんは「分かったから」と適当にあしらい、

ガメは「背高くないし興味ないや」とその場を去り、



セミは、―――何にも目をくれないまま、人ごみの中に飛び込んでいった。















「まずは、お手元のビンゴカードをご覧になって下さい」






パンパの声に従い、皆それぞれにカードを取り出す。



「あー同じ番号ー」だの「うっわ破れてる！」だの、多少のざわめきを残したまま、話は続く。









「では、今から王子が番号を読み上げるので、おうｚ･･･その番号を潰していってください」



「おうｚ･･･」の後に何が続くのかは明かされないままだったが、ぽつぽつと小さい悲鳴が上がった。










「ねーツンデレラ、どんな感じ？」



パンパが再び説明に入った時、カチューンがセミに問いかけた。



「･･･っへー。あたしとあんまり番号被ってないわねー」


「って言ってもそんな被るもんじゃないじゃん」


「いや、まあダブることとかないのかなーと思って、ね？」


「んーどうした？何やってんの？」


「あーツナ、何番あるー？」


「うえーっと････････････あーもう自分で見てよ、面倒だし」


「何ー！？和夫もまぜてー！」


「よし、カード寄越して！」


「あー和夫はねー55と96と51と10と84と30ｔ

「はいはいはいはい分かったから読み上げなくていいって！」


「何なの！？カード見る手間省かせてあげようとしたんじゃんか！ぷー！」


「うっせえなーもー静かにできねーのかよー！」


「そう言うツナもうるさいし！」


「んだよ！周りに迷惑だっつってんだろーが！」


「だからその声がでかいんだもーん！てろーん！」


「和夫も五月蝿いわｙ

「こら。もうそろそろ始まるみたいよ」




止めに入ったツナまでもが喧嘩に参戦しようとしたとき、お義母さんが呟いた。




ステージの上には、白い紙を片手に、既に王子が立っていた。









「てろんっなるほど！それでツンデレラが黙り込んでるんだー･･･」






隣には、その言葉すら聞こえなかったのか、ステージに釘付けなセミがいた。



その目には、ハートマークが映っていてもおかしくはないだろう。













「では、王子、読み上げていってください」





（･･･あら？）
















一瞬王子の頬が緩んだことに気づいたのは、目を虚ろに会場を眺めていた、お義母さんだけだった。

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一ヶ月ぶりに本編です。わーい！（

いや、スランプ状態って言えばいいんでしょうか。

まあそんな感じでした。HAHAHA

周りが小説書いてますからね、書かなくても大丈夫なんだもん！

･･････。



あ、ツンデレラ二次創作進出しましたよー！

フタヤ２番街がどんどん一般化･･･はしないかな（